アメリカ化学会『Langmuir』誌 Cover Article
当学科教員らの論文がアメリカ化学会『Langmuir』誌に掲載、Cover Articleに選定されました。
細胞膜の主要構成成分であるリン脂質(レシチン)が構成する二分子膜構造(ラメラ液晶やリポソーム)は、ドラッグデリバリーシステム(DDS)のキャリアーや化粧品基材として実用化されていますが、この二分子膜は細胞膜と比べて硬いために、膜に柔軟性を与えるために通常コレステロールなどのステロール誘導体が添加されています。本研究では、ステロール誘導体として植物由来で安全性の高い β-Sitosteryl Sulfate に注目し、その少量の添加が二分子膜の硬さを最適化すること、また二分子膜の層間に保持可能な水量を増加させることを見出しました。本成果は、保湿能に優れるクリーム基材などとしての応用が期待され、現在共同研究先企業により実用検討が実施されています。なお、本研究は、本学「ウォーターフロンティアサイエンス&テクノロジー研究センター」の研究課題として実施されました。
論文執筆者 | : | 理工学部先端化学科 博士研究員 Ananda Kafle 理工学部先端化学科 教授 酒井 秀樹 理工学部先端化学科 准教授 酒井 健一 理工学部先端化学科 嘱託助教 赤松 允顕 総合研究院嘱託助教 Avinash Bhadani 総合研究院客員教授 金子 晃久 総合研究院客員准教授 貝瀬 千尋 |
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論文タイトル | : | Phase Behavior of the Bilayers Containing Hydrogenated Soy Lecithin and β-Sitosteryl Sulfate |
掲載誌 | : | Langmuir 2020, 36, 21, 6025-6032 https://doi.org/10.1021/acs.langmuir.0c00472 |
掲載日 | : | 2020年6月4日 |
アメリカ化学会 American Chemical Society Publications
https://publish.acs.org/publish/
■酒井秀樹・酒井健一研究室
研究室のページ : https://www.rs.tus.ac.jp/sakaisakailab/
酒井(秀)教授のページ : https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?21f8
酒井(健)准教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?3a63
赤松助教のページ : https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6bd8
■東京理科大学 研究推進機構 総合研究院 :https://rist.tus.ac.jp/</p class=”mb20″>